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建設
1.街道・開拓地・都市の建設
- 街道・開拓地・都市の建設については、「スタンダード版」のルールと同じ。
2.城壁の建設
- 通常、赤と黄のダイスの出目の合計値が「7」の場合、手札が8枚以上あると半分を捨てなければならない。
⇒手札が奇数枚の場合は端数切捨てとなる(例:手札9枚の場合、4枚捨てる)。
- 城壁1つがあると、安全な手札の上限が2枚増える。
- 城壁1つはレンガ2枚で建設でき、都市の下に城壁を取り付ける。
⇒都市1つにつき城壁1つのみ取り付けすることができる。
- 城壁1つが増えるごとに、安全な手札の上限が2枚ずつ増える。
⇒城壁なし:上限 7枚
⇒城壁1つ:上限 9枚
⇒城壁2つ:上限11枚
⇒城壁3つ:上限13枚
- 蛮族によって都市を失うと、その都市に取り付けていた城壁も失う。
- メトロポリスになった都市にも取り付けることができる(これを「市壁」という)。
⇒メトロポリスは蛮族との戦闘で敗北しても蛮族の襲撃を受けない(取り除かれることがない)ため、市壁は確保される。
3.騎士の配置
- 騎士には2つの状態があり、ヘルメットの有無で表す。
⇒ヘルメットがない騎士:「非活動状態」であり、行動することができない。
⇒ヘルメットがある騎士:「活動状態」であり、騎士のアクションを実行することができる。
- 騎士の強さは3段階あり、旗の三角の数で区別する。
⇒旗の三角が1つ:「小騎士」であり、強さ1である。
⇒旗の三角が2つ:「中騎士」であり、強さ2である。
⇒旗の三角が3つ:「大騎士」であり、強さ3である。
(1)騎士を配置する(建設)
- 騎士1人を配置するためには、鉱石1枚+羊毛1枚を支払う。
- そして手元から小騎士1つを取り、非活動状態であることを確認し、盤上に置く。
- この小騎士(非活動状態)は、自分の街道沿いの、空いている交差点に置く。
⇒この交差点は自分の街道につながっていなければいけない。
- 建物とは異なり、すでに開拓地や都市がある交差点に隣り合う交差点でも、騎士を置くことができる。
- 他のプレイヤーの街道上に騎士(活動/非活動の状態は問わない)を置くと、その街道を分断することができる。
⇒分断されると、相手はその先に建設することができなくなる。
⇒分断されたことにより、「最長交易路」の保有者が変更になる場合がある。
(2)騎士を活動状態にする
- 小麦1枚を支払うことで、盤上にいる騎士1人(強さは問わない)を活動状態にすることができる。
⇒騎士を配置してすぐに活動状態にすることもできる。
- 区別のため、その騎士にヘルメットを被せる。
- 騎士が活動状態になったターンには、その騎士は騎士のアクションを実行することはできない。
⇒活動状態になった騎士は、次のターン以降に騎士のアクションを実行することができる。
(3)騎士を強化する
- 小騎士は、配置したターン(またはそれ以降のターン)に、強化することができる。
- 鉱石1枚+羊毛1枚を支払うことで、中騎士にすることができる。
⇒その小騎士コマを手元の中騎士コマに交換する。
- 騎士は、活動状態でも非活動状態でも強化することができる。
⇒活動/非活動の状態は、強化後でも変わらない。
- 1ターンにつき、騎士1人は1段階しか強化できない。
⇒1ターンで小騎士から大騎士に2段階強化することはできない。
- 同様に、中騎士を大騎士に強化することができる。
⇒ただし、大騎士に強化するためには、都市開発ボードの政治力(青)の第3段階「要塞」を開発していなければならない。
- 騎士は各段階2人ずつしかないため、小騎士を盤上に2人配置しているプレイヤーは、どちらか1名を強化しないと、新たな小騎士を配置することはできない。
4.都市開発
(1)都市開発の条件
- 都市を持っていれば、交易品を使用して都市開発を行うことができる。
- 都市を1つしか持っていない場合でも、3つの開発分野全てにわたって開発することができる。
⇒経済力の分野(黄):(交易品)布
⇒政治力の分野(青):(交易品)貨幣
⇒科学力の分野(緑):(交易品)紙
- 都市開発は、各プレイヤーの手元にある都市開発ボードを使用する。
⇒ボードは3色に分かれており、それぞれ3つの開発分野を表す。
- ゲームの開始時は全てのマーカーが裏になっており、都市は開発されていない。
⇒各開発は、必ず第1段階から順番に行う。
- どの開発分野でも、第1段階の開発には交易品が1枚必要である。
⇒どの種類の交易品が何枚必要なのかは、それぞれのマーカーに示されている。
⇒例えば、布1枚を支払えば、経済力(黄)の第1段階「市場」を建設したことになり、そのマーカーをめくることができる。
- どの分野でも、第2段階の開発には交易品が2枚必要であり、そして第3段階は3枚…というように増加していく。
a.経済力マーカー(黄)
- 第1段階「市場」 :(裏:交易品)布1枚 ⇒(表:赤ダイス出目)1・2
- 第2段階「組合」 :(裏:交易品)布2枚 ⇒(表:赤ダイス出目)3
- 第3段階「ギルド」 :(裏:交易品)布3枚 ⇒(表:赤ダイス出目)4 …特別な効果
- 第4段階「銀行」 :(裏:交易品)布4枚 ⇒(表:赤ダイス出目)5 …メトロポリス
- 第5段階「交易センター」:(裏:交易品)布5枚 ⇒(表:赤ダイス出目)6 …メトロポリス
b.政治力マーカー(青)
- 第1段階「役場」 :(裏:交易品)貨幣1枚 ⇒(表:赤ダイス出目)1・2
- 第2段階「教会」 :(裏:交易品)貨幣2枚 ⇒(表:赤ダイス出目)3
- 第3段階「要塞」 :(裏:交易品)貨幣3枚 ⇒(表:赤ダイス出目)4 …特別な効果
- 第4段階「大聖堂」 :(裏:交易品)貨幣4枚 ⇒(表:赤ダイス出目)5 …メトロポリス
- 第5段階「カタン議会」 :(裏:交易品)貨幣5枚 ⇒(表:赤ダイス出目)6 …メトロポリス
c.科学力マーカー(緑)
- 第1段階「修道院」 :(裏:交易品)紙1枚 ⇒(表:赤ダイス出目)1・2
- 第2段階「図書館」 :(裏:交易品)紙2枚 ⇒(表:赤ダイス出目)3
- 第3段階「水道」 :(裏:交易品)紙3枚 ⇒(表:赤ダイス出目)4 …特別な効果
- 第4段階「劇場」 :(裏:交易品)紙4枚 ⇒(表:赤ダイス出目)5 …メトロポリス
- 第5段階「大学」 :(裏:交易品)紙5枚 ⇒(表:赤ダイス出目)6 …メトロポリス
(2)都市開発の効果
- マーカーの表には建設された建物が描かれており、それぞれ赤ダイスの出目(1・2、3、4、5、6)が付いている。
⇒これは戦略カードを獲得するために必要な出目を表している。
- 都市開発が進むほど、赤ダイスの出目が増えることで、戦略カードを引くことができるチャンスが増える。
- それぞれの分野の第3段階を開発すると、以下の特別な効果を得る。この効果はゲームの終了まで継続する。
a.経済力(黄)の第3段階「ギルド」
- 開発した直後から、交易品を2:1で交換できるようになる。
⇒同じ種類の交易品2枚を、資源1枚か別の種類の交易品1枚に交換できる。
b.政治力(青)の第3段階「要塞」
- 開発した直後から、中騎士を大騎士に強化することができるようになる。
⇒強化コストは別途必要である。
c.科学力(緑)の第3段階「水道」
- 開発した直後から、赤と黄のダイスの合計値で何も得られない時に、好きな資源1枚を取れるようになる。
⇒ただし、出目が「7」の場合は何も取れない。
5.メトロポリスの建設
- 3つの分野のいずれかで第4段階まで開発した最初のプレイヤーは、自分の都市に対し、メトロポリスの装飾を取り付ける。
- メトロポリスになった都市は4ポイント(都市2ポイント+メトロポリス分2ポイント)となる。
- このため、都市開発ボードの第4段階と第5段階には、メトロポリスのマークが付いている。
- メトロポリスは全体で3つしかない。1つは経済力、1つは政治力、1つは科学力である。
- 自分がある分野の第4段階に達してメトロポリスを建設した後で、他のプレイヤーが先にその分野で第5段階に達すると、自分はそのメトロポリスを失うことになる。
- メトロポリスを持っているプレイヤーが先に第5段階まで達したら、そのメトロポリスは確保される。
- 1人のプレイヤーが複数のメトロポリスを建設することもできる。
⇒必要な数の都市を持ち、複数の分野で最初に第4段階まで達した場合など。
- 誰がどのメトロポリスを建設したのかが分かるように、他のプレイヤーの都市開発ボードをよく見ておく必要がある。
- 都市が1つしかないプレイヤーが、1つの分野でその都市をメトロポリスにした場合、メトロポリスにするための都市が盤上にないため、他の2分野は第3段階までしか開発できなくなる。
⇒第4段階の開発は、他の都市を建設した後になる。
- メトロポリスには特典があり、常に守られているので蛮族との戦闘で敗北しても、蛮族の襲撃を受けない。