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シナリオ1「島が見えた」 (Land Ho! Introductory Scenario)
1.必要なパーツ
(1)「スタンダード版」から使用するもの(各シナリオ共通)
- 地形タイル:14枚 …森林4枚、丘陵2枚、畑2枚、牧草地3枚、山地3枚
- 海フレーム: 6枚 …全て使用
- 数字チップ:15枚 …3、3、4、4、5、6、6、8、8、9、10、10、11、11、12
- ダイス : 2個 …全て使用
- 資源カード:95枚 …全て使用
- 街道 :60個 …全て使用
- 開拓地 :20個 …全て使用
(2)「探検者と海賊版」から使用するもの
a.海フレーム
- 海フレーム:8枚 …A1、A2、B3×2枚、C1、C2、D1、F
b.「基本の地形タイルと数字チップ」の袋
- 地形(緑) :8枚 …森林1枚、丘陵1枚、畑1枚、牧草地1枚、山地2枚、海2枚
- 数字(緑) :6枚 …3、4、5、6、9、10
- 地形(オレンジ):8枚 …森林1枚、丘陵1枚、畑2枚、牧草地1枚、山地1枚、海2枚
- 数字(オレンジ):6枚 …4、5、8、9、10、11
c.コマ等
- 開拓港 :16個 …4個×4色(赤、青、白、オレンジ)
- 船 :12個 …3個×4色(赤、青、白、オレンジ)
- 開拓者 : 8個 …2個×4色(赤、青、白、オレンジ)
- 金貨 :76枚 …1金40枚、3金36枚
- 建設コスト表: 4枚(4人分)
2.ゲーム盤の組み立て
(1)海フレームの組み立て
- 「スタンダード版」の海フレーム6枚と「探検者と海賊版」の海フレーム8枚を、所定の通り組み立てる。
- できあがったゲーム盤は3つの地域に分かれている。
⇒西にあるのがスタートの島の地域である。
⇒東は未知の地域で、Fの海フレームで南北に分かれている。
(2)スタートの島に地形タイルと数字チップを置く
- スタートの島に、所定の通り「スタンダード版」の地形タイル14枚と数字チップ15枚を置く。
⇒A1の海フレーム(牧草地付き)があるため、地形と数字チップはちょうど数が合う。
(3)未知の地域にタイルと数字チップを置く
- 未知の地域には、「基本の地形タイル」16枚を置く。
⇒まず、裏面のマークの色別(緑・オレンジ)に分け、それぞれを混ぜる。
⇒緑の地形タイル8枚は北に、オレンジの地形タイル8枚は南に、マークのついた面を上にして置く。
- 「基本の数字チップ」12枚は、その地形が発見されるまで、同様にマークの色別(緑・オレンジ)に分け、それぞれ混ぜておく。
⇒緑の数字チップ6枚は北に、オレンジの数字チップ6枚は南に、同じ色の地形タイルの近くに重ねて置く。
(4)ゲームの準備
- 「スタンダード版」の資源カード95枚とダイス2個を用意する。
- 各プレイヤーは、以下の自分の色のコマを受け取る。
⇒街道15個、開拓地5個、開拓港4個、船3個、開拓者2個。
- 各プレイヤーは、建設コスト表1枚を受け取る。
- 各プレイヤーは、2金を受け取る。
⇒残りの金貨はゲーム盤の脇にストックとしてまとめておく。
(5)初期配置
- このシナリオでは、初期配置を自由に行わない。
- 所定の通りに、開拓地・街道・開拓港・開拓船(開拓者を乗せた船)を置く。
- 各プレイヤーは、自分の開拓地に隣接する地形の資源を全て受け取る。
(6)2人でプレイする場合
- 4色全てのコマを使用する。
- 各プレイヤーはその中から1色を担当し、それ以外の色のコマは障害物になる。
- 2人が選ばなかった色の開拓船は取り除く。
(7)「スタンダード版」ルールの適用
- 「スタンダード版」のルールは、以下の点を除き、この「探検者と海賊版」の全てのシナリオで有効である。
- 発展カードはない。
- ボーナスカード「最長交易路」「最大騎士力」はない。
- 開拓地を都市にすることはできない。
- 盗賊はいない。
⇒ダイス2個で「7」が出たら、資源を8枚以上持っているプレイヤーは全員、資源を半分捨てるだけである。
⇒
シナリオ2からは海賊船が登場する。
3.自分の手番(ターン)のプレイ
(1)資源の獲得
- 自分の手番になったら、「スタンダード版」と同様にダイス2個を振って、該当する全員が資源を獲得する。
- 補償金:「7」を振った場合を除き、資源を1つも受け取れなかったプレイヤーは全員、補償として1金をストックから取る。
(2)資源交換と建設
- 資源獲得の後、通常通り資源交換と建設ができる。
- 資源交換と建設の順番は自由である。
⇒建設して、資源交換して、また建設ということもできる。
- 3:1交換:「探検者と海賊版」には「スタンダード版」のような港がない。
⇒しかし、最初から3:1交換(同じ資源3枚を好きな他の資源1枚と交換する)ができる。
⇒金貨と交換する場合も、同じ資源3枚で金貨1枚の交換になる。
- 金貨で資源を買う:金貨は3:1交換できないが、手番につき2回まで、2金で好きな資源1枚を買うことができる。
⇒金貨は、他のプレイヤーとの交換で使用することもできる。
(3)船の移動
- 資源交換と建設が終わったら、船の移動を始める。
- 船を移動して、その船のアクションを行う。
- 船の移動の間でも、移動の後でも、資源交換と建設はできない。
- 船の移動の後で手番が終わる。
(4)海岸と海路
- 船が移動できるのは海タイルまたは海フレームの辺である。
- 海タイル同士(または海タイルと海フレーム)の境界を「海路」と呼ぶ。
- 陸地の地形タイルと海タイルまたは海フレームの境界を「海岸」と呼ぶ。
4.船と開拓者と開拓港
(1)船
(2)船の建設
- 船は、木材1枚+羊毛1枚で建設する。
- 船を建設したら開拓港に接する2〜3本の海路または海岸のいずれかに置く。
- 船の建設では「土地の発見」は起こらない。
⇒したがって、船を未知のタイルに接する海路や海岸に置くことはできない。
- 船が3隻とも盤上にある時に、船を建設したい場合は、盤上から船を取り除くことができる。
⇒新たに木材1枚+羊毛1枚を支払って、開拓港に建設する。
⇒取り除いた船に載っていたものは全て失われ、ストックに戻す。
(3)船の移動
- 船は、資源交換・建設の終了後にのみ移動できる。
- 船は海路・海岸から別の海路・海岸へと移動する。
⇒方向は自由で、1回の移動中に同じ所を行き来することもできる。
- 船1隻につき、4移動ポイントまで利用できる。
⇒1移動ポイントで、船を隣の海路・海岸に移動する。
- 船は1隻ずつ移動しなければならない。
⇒次の船を移動するのは、1隻の移動が全て終わってからである。
- 船1隻につき、手番に1回だけ、羊毛1枚を支払って更に2移動ポイントを追加することができる。
- 同じ海路または海岸には、誰の船かを問わず、船が2隻までいることができる。
⇒船が2隻いる海路・海岸を通り抜けることはできるが、そこで移動を終えることはできない。
(4)船の積み下ろし
- 船には、小さい荷物(部隊、胡椒袋)なら2つ、大きい荷物(開拓者、魚群)なら1つを積むスペースがある。
- 船に積んである荷物はいつでもストックに戻すことができるので、より必要なものを入手した時には積み替えするとよい。
- 船の積み下ろしには移動ポイントがかからない。
⇒積み下ろしの後、移動ポイントが残っていれば更に移動することができる。
(5)土地の発見
- 新しい土地を発見するには、北か南のエリアまで船を移動しなければならない。
- 移動した時に、船(荷物の有無は問わない)の舳先か後尾が、未知のタイルの交差点に接していたら、そのタイルを発見しなければならない。
- タイルを裏返して、土地タイルだったら、同じ色(緑・オレンジ)の数字チップを山から取り、数字の面を上にして置く。
- 発見のごほうび:土地タイルを発見したプレイヤーは、ほうびとしてその土地の資源を1枚受け取る。
⇒それ以外のタイル(海タイル)を発見したら、2金を受け取る。
- 発見によって船の移動は終わる:土地を発見した船は、移動ポイントがまだ残っていても、この手番にはもう移動することはできない。
(6)開拓地
- 開拓地の建設方法は2種類ある。
⇒開拓船を移動するか、「スタンダード版」同様に街道に接する交差点に建設するかである。
⇒ただし、下記の通り制限がある。
(7)開拓港
- スタートの島の海岸にある開拓地と、発見した島の海岸の開拓地は、小麦2枚+鉱石2枚で開拓港に改良できる。
⇒開拓港を建設するプレイヤーは、コストを支払い、開拓地を手元に戻して、同じ場所に開拓港を置く。
- 開拓港は2ポイントになる。
- 開拓港にはスペースがあり、小さい荷物(部隊、胡椒袋)なら2つ、大きい荷物(開拓者、魚群)なら1つを置くことができる。
- 重要:開拓港は「スタンダード版」の都市とは異なり、隣接する地形の数字がダイスで出ても、資源は1つしかもらえない。
(8)開拓者:開拓者を作る/開拓船
- 開拓者のコストは、開拓地と同じである。
⇒木材1枚+レンガ1枚+小麦1枚+羊毛1枚を支払う。
- 開拓者を作ったら、開拓港か、開拓港に隣接している船の空きスペースに置く。
⇒開拓者を地形タイル上に直接置くことはできない。
- 開拓港にも、開拓港に隣接している船にも、既に別のコマが置いてある場合、そのコマを取り除いてストックに戻せば、そこに開拓者を置くことができる。
- 開拓者は陸地を移動できない。
⇒船のみで輸送できる。
(9)船の移動:開拓者を乗せる
- 空きスペースのある船が開拓港に接し、そこに開拓者がいれば、その船に乗せることができる。
- こうしてできた「開拓船」は、通常の船と同じように移動できる。
- 開拓者を乗せた後でも、移動ポイントが残っていれば移動できる。
(10)船の移動:開拓船で開拓地を作る
- 開拓船の舳先か後尾が地形タイルに接していれば、そこに開拓地を作ることができる。
⇒例外あり。
- 開拓地を作る場合、船と開拓者の両方をストックに戻し、コストを支払わずにその交差点に開拓地を置く。
- 重要:開拓船で開拓地を作る場合でも、他の開拓地と交差点を1つ開けるルールは守らなければならない。
- 制限:北でも南でも、未知だった土地に作る最初の開拓地は、開拓船によるものでなければならない。
⇒1つ開拓地を作れば、そこから街道を伸ばして通常通りに開拓地を作ることができる。
⇒なお、街道を作らずに、再び開拓船で開拓地を作っても構わない。
- 注意:街道を、未知のタイルの辺の上に作ることはできない。
⇒同様に、開拓地を未知のタイルの交差点上に作ることもできない。
⇒街道が未知のタイルに接するように建設されても、そのタイルはめくらない。
⇒新しい土地は船でなければ発見することができない。
5.ゲームの終了(勝敗の決定)
- シナリオ1は、8ポイント以上になったプレイヤーが「勝利宣言」をすると、そのプレイヤーの勝ちとなる。
- まずはこのシナリオを何回かプレイし、全部のルールをマスターした後、シナリオ2以降に進むと良い。