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シナリオ1「カタンの漁師たち」 (The Fishermen of Catan)
1.追加するパーツ
- 漁場タイル : 6枚 …4・5・6・8・9・10のダイス目が付いた漁場タイル
- 魚チップ :29枚 …魚1匹×11枚、魚2匹×10枚、魚3匹×8枚
- ボロ靴 : 1枚
- 湖 : 1枚 …2・3・11・12のダイス目が付いた湖タイル
- 表紙カード : 1枚 …シナリオ「カタンの漁師たち」(ゲームには使用しない)
- 早見表カード: 4枚
2.ゲームの準備
- 通常のルールに従って準備する。
- 砂漠を湖タイルに置き換える。湖は島の外周(海岸)に置いてはいけない。
- 魚チップ29枚は裏返して混ぜ、資源カードの側にストックとして置く。
- 海フレーム1枚につき1か所、港のない所に漁場タイル6枚を置く。
- 盗賊は始めは盤外に置き、ダイスの合計が「7」だった時に盤上に登場する。
3.ゲームの進行
- 以下の追加ルールを除き、通常のルール通りにプレイする。
4.追加ルール
(1)漁
- 海岸には、漁場タイル1枚につき3ヶ所の漁場がある。
- 漁場に接して開拓地を建設すると、ダイス2個の合計がその漁場タイルの数字だった時に、魚チップをストックから1枚引く。
- ゲームの最初に置く2つ目の開拓地を漁場に接して置いた場合は、すぐに魚チップを1枚受け取る。
- 魚チップは裏にして自分の前に置く。
- 漁場に接して都市を持っていれば、ダイス2個の合計がその漁場タイルの数字だった時に、魚チップをストックから2枚引く。
- 湖に面して開拓地を持っていると、ダイス2個の合計が2・3・11・12になるたびに、魚チップをストックから1枚引く。
- 湖に面して都市を持っていれば、この時、魚チップをストックから2枚引く。
(2)魚チップでのアクション
- 魚チップには、魚が1〜3匹描かれている。
- 自分の番の交換・建設アクション時に、魚チップを支払って、アクションを行うことができる。
- 支払う魚が多ければ多いほど、アクションは強力になっていく。(アクション内容は「早見表カード」を参照)
- 2匹:盗賊を盤外に取り除くことができる(盗賊は次回、ダイスの合計が7だったときに再登場する)。
- 3匹:誰か1人から1枚、資源カードを奪うことができる。
- 4匹:山札から好きな資源を1枚取ることができる。
- 5匹:無料で街道を1本建設することができる。
- 7匹:無料で発展カードを1枚受け取る。
- 支払った魚チップは表にして、裏になっている魚チップのストックの脇に置く。
4.その他の注意点
(1)魚チップは7枚まで
- 魚チップを8枚以上持つことはできない。
- 既に7枚になっている時に開拓地や都市で魚チップを受け取ることになった場合は、手持ちの魚チップを1枚だけ、ストックの魚チップと交換できる。
(2)魚チップは両替できない
- アクションに必要な魚チップより多く支払っても、お釣りはない。
(3)1回のターンに何アクションでもできる
- 魚チップのアクションは、1回のターンに何回でも行うことができる。
- ただし、1回1回別々に行わなければならない。
⇒例えば、魚3匹のチップを2枚支払って、盗賊の除去(魚2匹)と資源1枚獲得(魚4匹)を行うことはできない。
(4)魚チップは資源ではない
- 魚チップは資源カードではないため、ダイス2個の合計が「7」だった時、手札の上限(7枚)には加えない。
- また、盗賊を移動させた時、該当するプレイヤーから魚チップを奪うことはできない。
(5)港と漁場
- 港も漁場もある交差点がある。
⇒ここに開拓地を建設すれば、どちらも使用することができる。
(6)魚チップがなくなったら
- 裏になっている魚チップが全てなくなったら、表になっている魚チップを裏にして混ぜ、再びストックを作る。
(7)魚チップは交換できない
- 魚チップをプレイヤー同士で交換することはできない。
5.ボロ靴
- 魚チップで「ボロ靴」を引いたらすぐに公開しなければならない。
- ボロ靴の持ち主は、自分のターンに、自分とポイントが同じかより多いプレイヤーがいれば、ボロ靴を渡すことができる。
- 自分のポイントが一番多ければ、同じポイント以上のプレイヤーが現れるまで、そのまま持っていなければならない。
- ボロ靴チップを持っていると、ゲームの勝利に必要なポイントが1点上がる。
⇒基本ゲームなら11ポイントとなる。
⇒ボロ靴自体でポイントが減点されることはなく、勝つために必要なポイントが1ポイント増えるだけである。
6.ゲームの終了(勝敗の決定)
- 自分のターンに合計10ポイント以上になったプレイヤーが「勝利宣言」をすると、そのプレイヤーの勝ちとなる。
⇒前述のとおり、ボロ靴を持っている場合は、合計11ポイント以上が必要となる。
7.他の選択ルールと組み合わせる場合
- このシナリオは、「商人と蛮族版」の全ての選択ルールと組み合わせることができる。
(1)選択ルール1「親切な盗賊」と組み合わせる場合
(2)選択ルール2「カタンイベント」と組み合わせる場合
- カタンイベントカード「盗賊の退却」を引いた場合は、盗賊は(「盗賊の襲撃」を引くか、騎士が出るまで)次に登場するまで盤外に置く。
(3)選択ルール3「港の親方」と組み合わせる場合
- 勝利に必要なポイントを11ポイント(ボロ靴があれば12ポイント)にすると良い。
(4)選択ルール4「2人でカタン」と組み合わせる場合
- 各自、初めに魚チップを5枚ずつ持つ。
⇒その5枚は、魚1匹のチップが2枚、魚2匹のチップが2枚、魚3匹のチップが1枚とする。
- 残りの魚チップ19枚を混ぜて、ゲーム盤の脇にストックとして置く。
- 交易チップは使用しない。
- ポイントが少ない方のプレイヤーは、どのアクションも支払う魚が1匹少なくなる。
- このシナリオでは砂漠を使用しないため、盗賊を砂漠に移動させる時は、(ダイス2個の合計が「7」になるか、騎士が出るまで)次に登場するまで盤外に置く。
- 魚チップを獲得できるのは、ダイス2個の合計が漁場タイルか湖の数字だったときのみである。
⇒つまり、ゲームの最初に2つ目の開拓地を置いた時や、騎士を出した時には獲得できない。