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選択ルール2「カタンイベント」 (Catan Event Cards)
1.ルールの概要
- ダイスの代わりに「カタンイベントカード」を引くことで、イベントが起こるなど、プレイに変化が与えられるルールである。
2.追加するパーツ
3.ゲームの準備
(1)準備物
- ゲーム盤の準備は通常と同じ。
- ダイス2個(黄ダイス・白ダイス)は使用しない。
(2)カタンイベントカードの準備
- まず、カタンイベントカード37枚から「新年」のカード1枚を抜く。
- 残りの36枚をよく混ぜる。
- 裏向きのまま5枚を取り出し、その上に「新年」のカード1枚を乗せ、そしてその上に残りの31枚を乗せる。
- 「新年」のカードが出た時は、再び36枚を混ぜる。
⇒上記1に戻り、繰り返し。
- こうして36枚のうち5枚が、常にめくられないことになる。
4.ゲームの進行
- 以下の変更点を除き、通常のルール通りにプレイする。
- カタンイベントカード計37枚を、ダイスの代わりに使用する。
- 自分の番になったら、ダイス2個を振るのではなく、カードの山札から1枚をめくる。
⇒カードに書かれた数字によって、どの地形で資源が産出されるかが決まる。
- カードによっては、イベントが起こるものもある。
⇒イベントはカードの半分弱で起こり、11種類ある。
- 数字の配分は期待値に基づいており、ダイスによる偶然の要素を減らす。
⇒その代わりにイベントにより運の要素が加わり、プレイ感を変えることになる。
5.ルールの変更(カタンイベントカードの詳細)
(1)「盗賊の襲撃」 (Robber Attacks!)
- 1.資源カード8枚以上もっている人は、半分を捨てる。
- 2.盗賊を移動させ、盗賊が移動した土地に面して開拓地や都市がある人の手札から、資源を1枚奪う(発展カードは不可)。
- 数字(×枚数):7(×6枚)
- 「スタンダード版」の盗賊のルールと同じ。
(2)「疫病」 (Epidemic)
- 今回は全員、都市からは資源が1枚しか産出されない。
- 都市と騎士版:今回は交易品カードを取ることができない。
- 数字(×枚数):6(×1枚)、8(×1枚) …計2枚
(3)「地震」 (Earthquake)
- 全員、自分の街道1本を横向きにする。街道を建設するには、その前にこの街道を修復しなければならなくなる。修復コストは木材とレンガ1枚ずつ。
- 横になっている街道も「最長交易路」の数に含めることができる。
- 数字(×枚数):6(×1枚)
- 横向きにする場合は、分かりやすいように、タイルの辺に交差するように置く。
- 横になっている街道の先端に開拓地を建設することはできない。
- 橋は、横になっていない街道または開拓地に隣接していれば、建設することができる。
- 横になっている街道は、発展カード「街道建設」の街道1本分の建設の効果を使用することで、修復することができる。
(4)「良き隣人」 (Good Neighbors)
- 資源カードをもっている人は全員、それぞれ左隣のプレイヤーに自分の選んだ1枚をあげる。
- 都市と騎士版:交易品カードをあげることもできる。
- 数字(×枚数):6(×1枚) …計1枚
- カードを1枚も持っていないプレイヤーは、カードをあげることができないが、カードをもらうことはできる。
(5)「騎士の試合」 (Tournament)
- 公開している騎士カードが最も多い人(複数の場合はその全員)が、好きな資源を1枚受け取る。
- 都市と騎士版:活動状態にある騎士の強さの合計が最も多い人が受け取る。交易品カードを取ることはできない。
- 数字(×枚数):5(×1枚) …計1枚
(6)「有利な交易」 (Trade Advantage)
- 「最長交易路」のボーナスカードをもっている人は、ほかのプレイヤー1人の手札から資源カードを1枚(中身を見ないで)引く。発展カードを取ることはできない。
- 都市と騎士版:戦略カードを取ることはできない。
- 数字(×枚数):5(×1枚) …計1枚
(7)「静かな海」 (Calm Sea)
- 港に建設している開拓地と都市が最も多い人(複数の場合はその全員)が、好きな資源を1枚受け取る。
- 都市と騎士版:交易品カードを取ることはできない。
- 数字(×枚数):9(×1枚)、12(×1枚) …計2枚
(8)「盗賊の退却」 (Robber Flees)
- 盗賊を砂漠に戻す。その際、その砂漠に面して開拓地や都市をもっている人が、カードを引かれることはない。
- 数字(×枚数):4(×2枚) …計2枚
(9)「隣人の援助」 (Neighborly Assistance)
- ポイントが最も多い人(複数の場合はその全員)が、自分よりポイントの少ないプレイヤー1人を選び、自分が選んだ資源カードを1枚あげる。
- 都市と騎士版:交易品カードをあげることもできる。
- 数字(×枚数):10(×1枚)、11(×1枚) …計2枚
- プレイヤー全員が同じポイントの場合、誰もあげることはできない。
(10)「闘争」 (Conflict)
- 単独で最も多く騎士カードを出しているか、「最大騎士力」のボーナスカードをもっている人は、ほかの人の手札から資源カードを1枚(中身を見ないで)奪う。発展カードを取ることはできない。
- 都市と騎士版:活動状態にある騎士の強さの合計が単独で最も多い人が、受け取る。ほかの人の手札から資源カードを1枚奪う(戦略カードは不可)。
- 数字(×枚数):3(×1枚) …計1枚
- 都市と騎士版では、他のプレイヤーの手札からカード1枚を中身を見ないで奪うため、交易品カードを奪うこともあり得る。
- 単独で最多ではない場合は、奪うことはできない。
(11)「豊作の年」 (Plentiful Year)
- 全員、それぞれ好きな資源を1枚ずつ受け取る。
- 都市と騎士版:交易品カードを取ることはできない。
- 数字(×枚数):2(×1枚) …計1枚
(12)「イベントのないカード」 (Cards Without Events)
- 開拓者たちは勤勉に働き、カタン島は繁栄している(イベントは無し)。
- 数字(×枚数):3(×1枚)、4(×1枚)、5(×2枚)、6(×2枚)、8(×4枚)、9(×3枚)、10(×2枚)、11(×1枚) …計16枚
- 特に何も起きない。
(13)「新年」 (New Year)
- 1.このカード以外をよく混ぜる。
- 2.裏向きのまま5枚を取り出し、その上のこのカードを乗せる。
- 3.残りの31枚をその上に乗せる。
- 4.改めてイベントカードをめくる。
- 数字(×枚数):6(×1枚)、8(×1枚) …計2枚
6.他の選択ルール・シナリオと組み合わせる場合
- この選択ルールは、「商人と蛮族版」の他のどの選択ルール・シナリオとでも組み合わせることができる。
- または「航海者版」でも、他のルール変更をせずに、組み合わせることができる。
- 「都市と騎士版」と組み合わせる場合は、自分の番にはまず赤ダイスとイベントダイスを振る。そしてイベントダイスを実行する。
⇒それからカタンイベントカードを1枚めくって、カードの指示に従う。(黄ダイスは使用しない)