学校であった怖い話
>一話目(新堂誠)
>J5

そうかい。
教えてほしいのかい。
それじゃあ、教えてやる。
何を言われても驚くんじゃないぞ。
そして、何を言われてもそれが運命なんだと思ってあきらめろよ。
お前の顔はなあ、
……………………やめよう。
言っても、何の意味もない。
死ぬ奴は死ぬし、生きる奴は生き

るんだ。
お前の顔が紫色に見えるかどうか教えたって運命は変わらないものな。

自分の未来なんて、知らないのが一番いい。
それに、俺の話をお前は信じているかどうかも疑問だしな。
…………さ、これで俺の話は終わりだぜ。
次は誰が話してくれるんだ?


       (二話目に続く)