学校であった怖い話
>一話目(風間望)
>A5

いっ……痛い!!
「そーら、みんな僕のいった通りさ。
人間という動物の急所は、鼻にもあるのさ!
ハハハハハ!!
あーおかしい!

……あれ?
どしたの?
おかしいでしょ?
君達、なんでだまってるの?」

………。
みんな、しんとしている。
それにしてもすごい人だ。
どうして先輩は、こんな人を呼んだんだ?
騒いだ為のどが渇き、僕はコップの水をちらと見た。
あっ……。

コップは、ひび割れていた。
なぜだ?
僕は、割った覚えはない。
一体……。

「うわっ!」
びっくりした。
誰かが肩をたたいたのだ。
誰だ……?

………なんだ、風間さんだ。
「坂上君、コップ割ったね。
ひどいなあ、学校の備品を壊すなんて。
だから君は動物だっていうんだよ」

………この人はもうほっとこう。
しかし、なぜコップが割れていたんだろう?
本当にこの学校には、何かがいるのか?
僕は、しっくりしないものを感じながらも、次の話を聞くことにした。
「それでは、次にいきましょうか……」


       (二話目に続く)