学校であった怖い話
>二話目(新堂誠)
>C8

そうそう、確かに言ったよな。
この話を聞いて、飴玉ばあさんの飴を食べたいっていった奴は、ばあさんに会えるっていうぜ。
今から一ヶ月の間、いつかどこかで会えるんだってよ。

もう遅いさ。
いっちまったんだからよ。
でも、助かる方法が一つあるんだぜ。
飴を舐めたいと、言ったその日から二日間のうちに、あと十人に、
「飴を舐めたい」
と言わせるんだ。

そうすれば、ばあさんはお前のとこにはやってこねえよ。
え、俺もそうさ。
実はお前が、十人目なんだ。
……俺の話は終わりだ。
次の奴に話してもらおうぜ。


       (三話目に続く)