学校であった怖い話
>二話目(風間望)
>F6

何で先輩は、こんな人を呼んだんだ?
いったい何なんだこの人は。
「君、そんな怖い顔でにらまないでくれよ。
僕だって、高三の夏の貴重な時間をさいて、ここにいるんだよ。
僕みたいな色男が、ギャルのデートをふり払って来てるんだからさ。
……お茶でも出したら?」

………。
ぼくは、ため息をついた。
もうこの人とは話したくない。
校長先生の銅像は夜中ひとりでに動く。
七不思議の二話目はこれでいい。
きっとこの人からは、これ以上のことは聞き出せないだろう。

もう、次の話に進むしかない。
僕は、風間さんのことを見ないようにしながらこう言った。
「風間さんのお話は終わりました。
それでは、次の話を………」


       (三話目に続く)