学校であった怖い話
>二話目(細田友晴)
>G7

……僕は、今のうちにと思って、立ち上がったよ。
僕を殺そうとした相手を、どうして助けてやらなきゃならないんだい。
「さようなら、先生。あの世で、彼女に謝ることですね……」
そう言って僕はトイレを後にした。

僕が校舎から出た時。
…………ものすごい悲鳴が聞こえたんだ。
次の日学校に行ったらパトカーが来ていた。
例の女子トイレで、芦村先生の変死体が発見されたんだって。
体を、いくつものパーツに切り分けたみたいな……バラバラ死体ってヤツ?

きっと、あの黒髪に引きちぎられたんだと思うけど。
殺された、僕たちの先輩って女の子が、恨みを晴らしたんじゃないかな。
染みのことを騒いでた女の子たちも、気味悪くなったのか、噂も立ち消えになったよ。
まあ、それで進路指導が、君の知ってる今の先生に代わったのさ。

僕の話はこれで終わりだよ。
次の人は誰だい?


       (三話目に続く)