学校であった怖い話
>三話目(風間望)
>AL8
風間さんは、恨めしそうな顔をした。
それでも僕は、五百円玉を渡さなかった。
風間さんの方はもう見ずに、みんなに呼びかけた。
「それでは、次の人の話を……」
すると、何かが飛んできて、僕の頭に当たった。
「痛っ」
消しゴムじゃないか。
新聞部の備品だ。
………。
霊の仕業じゃあるまいな。
どうやら、風間さんのいる方向から飛んできたような気がするぞ。
しかし、それを確かめるわけにもいかない。
もう、やんなっちゃうなあ。
しかし、風間さんは五百円玉で、どんなこっくりさんをするつもりだったのだろう。
本物のこっくりさんを見せてやるとか言っていたが……。
……まあいいや。
何だか風間さんって変だし、この人がこっくりさんをやったら、それこそ祟られてしまいそうだ。
僕は、とにかく次の人の話を聞くことにした。
「それでは、次の話を……」
(四話目に続く)