学校であった怖い話
>四話目(新堂誠)
>D9

……やめるわけにはいかない。
ここまできて、やめるわけにはいかないんだ。
たとえ、どんな結末が待っていようとも、ここまできたら、もうあとには引けない。
この時、僕はすでに何かに取りつかれていたのかもしれない。

「……続けましょう。ここでやめたら、いけない気がするんです」
僕の言葉に、二人とも反対はしなかった。
僕は二人の顔を交互に見比べた。
さあ、次は誰に話してもらおうか。


       (五話目に続く)