学校であった怖い話
>四話目(風間望)
>A4

本当かなあ。
……まあいいや。
それじゃあ、僕が君の守護霊を呼び出して、君の未来を占ってあげるよ。
電気を消してくれたまえ。

よし、これで準備はオーケーだ。
さあ、坂上君の守護霊さま……出てきて僕の問いに答えてください。
坂上君の未来を教えてください……!
……ほら見て!
白い発光体、これが君の守護霊さまだ。

……なにかいっているぞ。
なになに……ロクワメヲ、オワラセルナ?
ロクワメってなんですか?
守護霊さま!
あっ…………消えてしまった。
六話目って、この七不思議のことかな。
終わらせてはいけないっていっていたね。

でも七不思議って、七話目まで知ってしまうと、なにかが起こるっていうんだけど。
今回に限って、なんで六話目がどうのなんていわれるんだ?
そもそも、今のまま七人目が来なければ、話は完結しないんだ。
なんだか妙だよ…………。

電気がついた。
風間さんは不思議そうに考え込んでいる。
ただの悪ふざけかと思ったのに、どうやら違うみたいだ。
それじゃあ、風間さんは本当に霊媒師なんだろうか?
そんな風には見えないけど……。

僕が見つめていると、風間さんはうるさそうに手を振った。
「今のが四話目だよ。僕は考えごとがあるんだ。構わず続けてくれ」
……そうしようか。
さて、次は誰に話してもらおうか?


       (五話目に続く)