学校であった怖い話
>四話目(風間望)
>B4

駄目だなあ、そんなことじゃ。
君自身が信じてなくて、どうして企画が成功すると思うんだい?
信じて突き進むっていうのが、ジャーナリスト魂ってヤツじゃないのかな。
君、向いてないんじゃない?

……あれ、ムッとしてる。
怒ったのかい?
それくらいで怒り出すのも、ジャーナリスト失格だよ。
いざ取材となれば、怒鳴られたり邪魔にされたりなんて、しょっちゅうなんだ。
やっぱり、君じゃ役不足だよ。

僕のとっておきの怖い話を聞かせてあげようと思ったけど駄目だな。
君なんかには話せないや。
恨むんなら、自分の未熟さを恨むんだね。
さあ、お次へどうぞ。


       (五話目に続く)