学校であった怖い話
>四話目(風間望)
>F6

駄目だなあ。
僕の親切な忠告を、聞き入れないっていうんだね。
……しょうがないな。
君の身になにかあっても、僕は知らないよ。

ちゃんと忠告はしたからね。
明日か、一ヶ月後か、一年後か……とにかく君にはなにかが起きるよ。
そのときに後悔しても、遅いんだからね。

風間さんの話が終わった。
ニヤニヤしている。
今のは、全部嘘だったんだろうか?
……そうならいい。
でも、もしかして……。
高まる不安を、僕は必死に押さえた。
「つ……次の人、お願いします」


       (五話目に続く)