学校であった怖い話
>四話目(風間望)
>H4

……やっぱり、そう思うかい。
神の声を聞き、終末を予言する男……なんて七不思議としては異色だろう。
いいと思ったんだけどなあ。
まあ、バレちゃしょうがないか。

それにしても、君って失礼な男だな。
僕が聞こえるっていってるのに、信じないなんて。
上級生に対する礼儀にも欠けてるよ。
おかげで、アイディアを考えなおさなきゃ。
風間さんは腕組みをして、なにかブツブツといい始めた。

また、今みたいなくだらないことを考えているんだろう。
この人は、今回の企画を理解してないんじゃないだろうか?
でも、そんなことをいったら、また上級生に対する礼儀がどうのなんて、お説教になるに決まってる。

……僕はため息をついた。
触らぬ神にたたりなし……。
さて、次は誰に話してもらおうか?


       (五話目に続く)