学校であった怖い話
>四話目(岩下明美)
>N3

でも、雨は私たちには必要だってことはわかるわよね。
私は、雨が大好き……。
私、大地が雨を受けとめ、そして染み込ませていくことがどんなに気持ちいいものかを知っているのよ。

特に、あじさいの咲くころは最高ね。
大地が、喜んでいるのがよくわかるわ。
あの砂漠でさえ、めったに降らない雨が降った後はものすごいんだから。
一日の内に、草が生え、花が咲き乱れるんですって。
大地が狂喜しているのね。

私はそう思うの……。
大地がこんなに喜ぶ雨が、私は大好きよ。
私たちは、水なしでは生きられないわ。
ずっと昔、母親の胎内で暮らしたときもね。
そんな、水が天から自然と降ってくるのよ。

それで坂上君は、雨が降ったら傘をさすほうなのかしら?
それとも、傘をささないほうかしら?
1.傘をさす
2.傘をささない
3.雨の降っている度合にもよる