学校であった怖い話
>五話目(風間望)
>B7

「もう、風間さん!! ふざけるのもいい加減にして下さいよ!! 悪ふざけにも、ほどがありますよ。僕が、宇宙人のはずないでしょう」
僕は、とうとう頭の血管が切れてしまった。
風間さんも、ちょっとびっくりしているようだ。
思わずノリで、僕も宇宙人ですなんていった自分が恥ずかしい……。

彼は言った。
坂上君、さっき僕に嘘をついたんだね。
後悔しても、遅いんだからね。
坂上君、これはなんだと思う?
なんだ、普通の校章じゃないか。
びっくりさせるなよ。
ふふふ、こういうこともあろうかと、世界各地に爆弾を仕掛けておいたのさ。

これは、そのスイッチさ。
普通の爆弾じゃない。
生物だけを、瞬時に消すことができる爆弾だ。
これで、いたって簡単に地球征服ができるというものだ。
冗談だろ?
笑わせるなよ、ホントに。

ふふふ、信じないようだな。
僕は、嘘をつかれたことが許せないんだよ。
君たちのような人間に、情けをかけた僕がバカだったよ。
僕は幻滅したよ。
じゃ、もうさよならだ。
人間生活も、まあ悪くなかったよ。
彼は、そういうと校章を掲げた。

ものすごい閃光が、僕たちを包んだ。
彼は、本当に宇宙人だったんだな。
僕は、なんてバカなんだろう。
……今さら遅いか……。


そしてすべてが終った
              完