学校であった怖い話
>五話目(風間望)
>L4
「かわいそうだね、風間さん……」
僕は言った。
本当は、別の意味が込められていたんだけど。
……ありがとう、地球人はなんて優しいんだ。
僕は感激してるよ。
坂上君、同情してくれてありがとう。
君たちとも、これから仲良くやっていけそうだし、よかった、よかった。
そうだ!!
そういって、風間さんは窓際に立った。
そして彼は、空に向かって手をあげたんだ。
「KRTPSBMZQ!!」
すると、空がぱっくりと割れ、そこからまばゆい光線が射してきた。
僕は、その光に包まれた。
僕はなにかこう、心が洗われるような、暖かい気持ちになったんだ。
風間さんはいった。
僕たちの、代表からのメッセージを受け取っていただいたようだね。
さあ、そうと決まれば僕たちの間にもう問題はない。
幸せな気分になったところで、次の人の話を聞こうか。
……僕は、一般市民なのに。
僕より、もっと偉い人にそういうことは言ったほうがいいと思うんだけどなぁ。
まあ、いいか、この際……。
(六話目に続く)