学校であった怖い話
>五話目(細田友晴)
>D7

「お願いです。こっくりさん。どうかお帰りください。お願いします!」
細田さんは、泣きそうな声で訴えている。

(わ・か・つ・た)

『わかった』
「やった! さあ逃げるんだ」
細田さんは、僕の手をつかむと走り出した。
「もう、あそこに行くのは絶対やめよう」
僕は、細田さんのいうことばに頷いていた。

そして、いい記事が書けそうだと密かに思った。
さあ、あと一人だ。
早く部室に戻って、次の話を聞かねば……。


       (六話目に続く)