学校であった怖い話
>五話目(細田友晴)
>H4

興味がないというのかい?
興味がないのなら仕方ないよね。
話を聞いたって、全然面白くないんだろう。
いいよ、いいよ。

じゃあ、僕はこれで話をやめてやるよ。
それで満足なんだろ?
この話は、霊たちも聞いていたかもしれないのにね。
途中で話をやめてしまって、霊たちも欲求不満になっているんじゃないのかな……。

僕は、知らないからね。
坂上君が、興味がないっていったからだよ。
……これで、僕の話は終わりだ。
……七人目はまだ来ないね。
そうなると、次がいよいよ最後か。
坂上君、何も起きないといいねぇ。


       (六話目に続く)