学校であった怖い話
>五話目(細田友晴)
>Q9

そうかい、いいよ。
別に信じてくれなくても……。
じゃあ、あのトイレに一人で行ってくれないかな?
だって信じてないんだろう?

僕がトイレの外で待っていてあげるからさ。
なにかあったら、僕が助けてあげるよ。
やっぱり自分で体験したほうが、信じることができるってものさ。

……これで、僕の話は終わりだよ。
……七人目はまだ来ないね。
そうなると、次がいよいよ最後か。
坂上君、何も起きないといいね。
……君も、そろそろ気づいていると思うからさ。
この部屋を包む異様な霊気にね。


       (六話目に続く)