学校であった怖い話
>五話目(福沢玲子)
>L10

「……わかりました。行きましょう」
彼は、僕の答えを聞くと安心したのか、満身の笑みを浮かべた。
「そういってくれると、思っていたよ。君なら絶対にそういってくれると、思っていた」
彼は、そういうとスタスタと先に歩き始めた。
僕は、黙ってあとをついていった。

……後ろで笑い声が聞こえたような気がした。
旧校舎で、何が僕を待っている?


       (六話目に続く)