学校であった怖い話
>六話目(新堂誠)
>H23

そうか。
「覚悟しろ!」
「うわっ!」
突然、僕は後ろから殴られた。
誰かに、……とても重たいもので。
「ぎゃっ!」
僕が振り向こうとした瞬間、また頭に衝撃を覚えた。

なんだ?
何が、起きた?
なぜ、僕が殴られる?
視界が、大きくゆがむ。
ゆがんだ視界の中で、新堂さんが笑っていた。

「坂上。お前が犯した罪を償ってもらうぜ。最後の七人目の話を聞いたあとでな。……七人目は、すでに来てたんだよ。そして、この時を待っていたのさ」

本棚の陰から、誰かが姿を現した。
誰?
……誰だ、お前は?
……七人目は誰なんだ?
……もう……耐えられない。
僕は意識を失い、その場に倒れ込んだ……。


       (七話目に続く)