学校であった怖い話
>六話目(新堂誠)
>AC5

「そうか、嫌なのか。
じゃあ俺が代わりにやってやろう」
新堂さんはそういうと、本の表紙に手を置いた。

「よし。いいか、よく見ていろよ。この本はなあ……」
「な、何するんですか!?」
僕は、新堂さんに呪いの本で殴られた。
何てことをするんだ。
そんなことをして、祟りでもあったら……。

「坂上、お前、生意気なんだよ」
新堂さんがすごんでいる。
……この本にはなあ、すげえ呪いがかかっているんだぜ。
なんと、この本で殴られた奴が呪われるっていうやつでな。

まず、この本に手を置き、呪いたい奴の名前を思い浮かべる。
次に、この本で相手の頭を殴るんだ。
すると、呪いがかかるって寸法さ。

お前が素直に手を置けば、他の奴に呪いをかけさせてやったのによ。
ははは……。
この本はな、呪った相手の魂を食っちまうんだぜ。
どうだ、怖いか?

……まあ、一つだけ助かる方法はあるけどな。
知りたいか?
……よし、教えてやろう。
俺がこれから質問することに、答えてくれればいいんだよ。
そうすれば、おまえは呪われずにすむんだ。
いいか、まじめに答えるんだぞ。

適当に答えたら、困るのはお前なんだ。
まあ、呪われるかどうかは、お前自身の問題だからな。
俺の人生には関係ないしよ。
いいな。

質問を始めるぞ。
お前は、今までの人生で嘘をついたことがあるか?
正直に答えるんだぞ。
1.ある
2.ない