学校であった怖い話
>六話目(風間望)
>L10

「そんなの……口が裂けてもいいたくありません!」
僕がつっぱると……。
風間さんは、遠い目をした。
「君……あんまり僕を悲しませないでくれないか。
君に少しでも常識があるのなら、僕のいうことに従った方がいい。
……ね?」

風間さんは、つぶらな瞳で僕を見つめた。
……あれ?
この人、ちょっとかわいい目をしているなあ。
……はっ!
いかんいかん!!
僕は何を考えているんだ。
こんな人は無視するしかない。

「坂上君、ねえ、坂上君」
風間さんは、僕の肩をつんつんと叩いた。
無視無視。
「………」
風間さんは、不満気な顔で僕を見ている。
気分を害したようだ。
……と思ったら、いきなりニヤリと笑い、こんなことをいいだした。

「坂上君……今、君の前世の姿がはっきりと分かったよ。
実にいいづらいんだが……」
風間さんは、いじわるそうな笑いを浮かべている。
何だ、この人は。
僕が無視したことに腹を立てて、なにか嫌なことでもいうんじゃあるまいな。

「坂上君、君の前世が何だったか、聞きたくないかい?」
……さあ、どうしよう。

なんて答えようか?
1.聞きたい
2.聞くのはやめておく