学校であった怖い話
>六話目(風間望)
>AI5

……わかった。
確かに、個人からお金をとるのはよくないよね。
取材費は、新聞部が負担するべきだ。
僕が悪かったよ。
……というわけで坂上君。
あそこの棚の中に、新聞部の部費が入っているよね?
それを貰おうか……。

「……風間さん」
彼のいうことは、もっともかもしれない。
と、僕が思っていると……。
風間さんは、勝手に部室の引き出しを開け、中からお札を抜き出してしまった。

しかし、なぜ彼が部費のありかを知っていたんだ?
おまけに、引き出しには鍵がかかっていたはず……。
「坂上君。僕には、霊的なパワーがあるのさ。
ふふふ、驚いたかい?
じゃあ、一万円札も貰ったことだし、占いを始めようか」
……よくわからない人だ。

この人、日野先輩から新聞部のお金や鍵のありかを聞きつけて、こんなことをしたんだろうか?
うーん……。
「何を考えているんだい? 霊的なパワーで発見したんだってば」
風間さんが、僕の心を読んだかのようにいった。
ますますよくわからない人だ。

「坂上君。そろそろ占いを始めよう」
風間さんは、両手を合わせウンウンとうなり始めた。
「よし、じゃあいくぞ。
はんにゃらまっか、ほんにゃらまっか、ふんだばだっだ、はーーーーーーっ!!
……見えます。
……色が、見えます。

さあ、君の好きな色を答えてくれ……」

……しょうがない。
この人の占いにのってみるか。
僕の好きな色……。

さあ、なんて答えよう?
1.赤
2.青
3.緑
4.黄色
5.白
6.黒
7.その他