学校であった怖い話
>六話目(風間望)
>AJ8

もう怒った!!
いったいなんなんだ、この人は!!
僕は、彼に飛びかかった。
しかし風間さんは、ひらりとかわしてこういった。

「坂上君。君、あんまり運動神経よくないね……」
うぐぐ……!!
悔しいっ。
なんだか、すごく悔しい。
この人は、いったい何なんだ……。

「坂上君、僕に、乱暴をしちゃいけないよ。
さっきの前世占いは、本当なんだから。
実はね、僕は、君の守護霊様なんだよ。
だから、君の性格も前世もよく知っているのさ。
わかった?」

………。
なにいってるんだ。
この人は、いったい……。
「坂上君、君の守護霊様は僕だけじゃない。
ここに集まった人達全員が、君の守護霊様なんだよ。
守護霊様っていうのはね、一人の人間に、何人もついていたりするんだよ……」

………。
そんなバカな。
風間さんは、ニコニコしている。
僕はがっくりと肩を落とし、大きなため息をついた……。


       (七話目に続く)