学校であった怖い話
>六話目(風間望)
>AK8

なんだよ。
男のくせに泣くなよ。
………。
でも、君は何だかほっとけないね。
もう、黙ってはいられない。
実はね、さっきの、守護霊様の話だけど……。

僕は、君の守護霊様なんだ。
僕だけじゃない。
ここに集まった全員が、君の守護霊様なんだよ。
守護霊様っていうのはね、一人の人間に、何人もついていたりするんだ。

うーん、君はかわいいね。
僕は、いつまでも君を守るよ。
いつまでもね……。
「あ、あの……」
僕は、戸惑ってしまった。
風間さんは、一体どうしちゃったんだろう?
何で、こんなことをいうんだろう?
こ、怖い……。

「ははは、君はかわいい。ははははは……」
ま、ますます怖い……。
もしかしたら、今までの話の中で一番怖いかも。
風間望……。
危険な男だ。
しかしこの人、冗談きついよ。
あんまり、関わりあいたくないな。

「はははは!! ふふふふ!!」
風間さんは、ずっと笑っていた。
僕の涙は、すぐに止まった。
風間さんの態度が、あまりにばかばかしかったからだ……。


       (七話目に続く)