学校であった怖い話
>六話目(岩下明美)
>A1

……最初に、自己紹介しておきましょうか。
私の名前は岩下明美。
三年A組にいるわ。
……とうとう、七人目は来なかったわね。
忘れたのか、何か問題があってこれなかったのか。
……それとも、最初から呼ばれていなかったのか。

そんなことは、どうでもいいことかしら。
理由はどうあれ、やってこないのは事実なんですもの。
運命なんて変えられないものよね。

……でも、運命って本当に変えられないものなのかしら?
人間の運命は、生まれたときからすべて決まっているという人もいるわ。
神様によって、人間の運命は、すべて決められているのよ。
そして、それはどうあがこうとも変えることのできぬもの。

人はみな平等だと唱える人もいるけれど、私は違うと思うの。
生まれたときから裕福な人もいれば、貧しい人もいる。
そして、死ぬまでそのままの状態が変わらぬ人たちも大勢いる。
それって平等かしら?

私は、そうは思わない。
それが運命というならば、神様って残酷よね。
ねえ、坂上君?
あなたは、運命を信じるかしら?
1.信じる
2.信じない