学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>9B3

「先生、大変なんです!」
僕は先生に駆け寄った。
肩に触れると、先生の首がぐらりと揺れた。
そのまま倒れてしまう。

その喉には、真一文字の傷が!
「うわああっ!」
僕は悲鳴を上げた。
その瞬間、背中に熱いものが、ドンッとぶつかってきた。
なんだ?

振り向くと、目をつり上げた新堂がいた。
手に、血みどろのナイフを握っている。
血……?
僕は、背中に手を当ててみた。
ヌルヌルとしている。
これは……。
手のひらがベットリと、赤く染まっている。

体から、急に力が抜ける。
新堂が笑っている。
僕は死ぬのか?
僕は……。
暖かい闇が、僕を包み込んだ。
もう、何も見えなかった。


       (ドクロエンド)