学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>9L5

「わかりました。家来にしてください」
僕は、素直にうなづいた。
つまらないプライドなんかより、命の方が大事だ。
「よし、それじゃあ教えてやるよ」
満足そうに、新堂が笑った。

「でも、日野に聞こえるといけねえ。
耳を貸しな」
いわれたとおり、僕は新堂に耳を寄せた。
その瞬間、首筋に衝撃が走った。
新堂が、ナイフで切りつけたのだ。
どうして……?
新堂は、愉快そうに笑っている。

「馬鹿な奴だぜ。おまえなんか、家来にしてもしょうがねえよ」
僕はだまされたのか。
くやしい……。
僕は首から血を噴き出しつつ、ゆっくりと床に崩れ落ちた。


       (ドクロエンド)