学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>9P5

「どうして、僕を殺そうとする?
僕は、お前に復しゅうされる覚えなんかないぞ」
そういうと、新堂はかっと目を見開いたあと、さげすむような目をして鼻で笑った。

「……ふん。お前が俺のことを知らないだと? お前のような悪人は、そうだろうな。俺が、新入生のクラブ勧誘をしたときのことなんか、覚えていないだろうな」
僕は、眉をしかめた。
クラブ勧誘のとき……。

何人もの先輩と話をしたが、新堂の顔に覚えはない。
「その顔は、覚えてないってことだな。別に期待なんかしてないさ。俺は、何度もお前に声をかけた。でもお前は俺のことを無視して行っちまったのさ」

「それで?」
「それだけだ」
「……それだけって?」
僕は、新堂の言葉が信じられなかった。
「それで、お前を殺すには十分すぎる理由じゃないか。死ねっ!」

僕には新堂の言葉があまりに衝撃的で、一瞬の隙ができてしまった。
それを新堂は見逃さなかった。
僕をはね跳ばし殴りかかってきた。
「うわあっ!」

僕は、思わず手元にあったテレビのコードを引っ張った。
「あっ!」
コードにつまずき、新堂が倒れる。
僕は、そのままコードを引き抜くと後ろ手に新堂を縛り上げた。

「やめろっ! 放せっ!」
……こんな奴、殺す気も起きない。
僕は、新堂を縛り上げると、転がっている先生の靴下を脱がし、それを新堂の口に押し込んだ。
「むがっ!」
そして、新堂の頬をひっぱたいた。

「うるさいっ! お前には、それで十分だ。あとで警察に突き出してやる。この人殺しめ!」
僕は、新堂に猿ぐつわをし、柱に縛りつけた。
そして、新堂が持っていたナイフを持っていくことにした。
トンカチやノコギリよりも、こっちのほうが使い勝手がよさそうだ。

どうする?
1.流しを調べる
2.押し入れを調べる
3.棚を調べる
4.場所を変える