学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>15B2

僕は机を調べた。
特に変わったところは……。
その時、僕の足を誰かがつかんだ。
机の下に、岩下が隠れていた!

「死ね! 死ね! 死ね!」
叫び続けている。
僕は怖くなった。
足を振りほどこうとする。
でも、虎ばさみにでもかかったように、僕の足は固定されている。

これが女の子の力か!?
「今よ!!」
岩下が絶叫した。
なんだって!?
「うおおーーーーーーっ!!」

ザクッという音とともに、僕の背中が切り裂かれた。
しまった!
もう一人、隠れていたなんて……。
倒れながら振り返ると、彫刻刀を持った荒井が、僕を見ていた。
岩下の声が聞こえる。

「あなたが死んだら、死体は私がもらえることになっているの。大切にしてあげるからね……ウフフ」
薄れていく意識の中で、岩下が僕の死体を抱きしめる光景が、浮かんで消えた。


       (ドクロエンド)