学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>3B3

僕はビンを一本取り、ふたを開けてみた。
鼻を突くような、異様な臭い。
あ……これは駄目だ。
こんな物飲んだら、死んでしまう。
もう一本のふたを開けてみる。
こっちは、そんなに変な臭いもしない。

いけるか?
おそるおそる口元まで持っていく。
その時、傾けたビンの口から、液体がこぼれ出した。
数滴の液体は、床に落ちて……。
シュシュシューーッ!

激しい音とともに、白い煙が上がった。
僕は無言で、ビンを棚に戻した。
……危なかった。
口に入れていたら、ヤケドくらいじゃすまなかったはずだ。
そういえば、科学室なんて劇薬の宝庫じゃないか。

自分で自分の命を縮めてどうする!?
僕は、残りの薬もあきらめることにした。
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