学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>4I8

考えに考えた末、やっぱりこれしかない。
僕は風間を放してやった。
「行ってください。僕は、あなたに危害を加える気はないんです」

本気だということを示すために、あえて背中を見せた。
これで、僕の誠意をわかってくれるだろう。
……その時、背後で殺気がした。
振り向こうとした僕より一瞬早く風間の一撃が振り下ろされた。

続けて二度、三度……。
しまった、誠意の通じる奴じゃなかった。
今さら思っても、後の祭りだ。
風間はまだ、僕を殴りつけている。
でももう、痛みも感じない。
僕は、真の闇の中へ沈んでいった。


       (ドクロエンド)