学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>7X6

僕は、大きな声でレポートのタイトルを叫んだ。
しかし、福沢の動きは止まらなかった。
僕に噛みついたまま、ポケットからもう一本のシャープペンを取り出す。

そしてそれを、素早く僕の目に突き立てた。
脳の中心にまで、焼けた火箸を突っ込まれたような衝撃。
自分が叫んでいるのか、そうでないのかもわからなかった。

ただ、脳味噌をかき回されるような痛みに、僕はなすすべもなくのたうちまわった。
次の瞬間、僕の上にとどめの一撃が振り下ろされた。


       (ドクロエンド)