学校であった怖い話 >七話目(新堂誠) >7AH9
「嫌だ!」 僕は、キッパリといった。 「そういうと思ったぜ」 日野の腕がサッと振られた。 一瞬遅れて、のどがカッと熱くなった。 目の前が赤く染まる。 喉を掻き切られたんだ! 助けを呼ばなくちゃ。 ……でも、声が出ない。 ひゅーひゅーと息がもれるだけだ。 僕は倒れた。 最期に見えたのは、僕の返り血を浴びて笑う悪鬼のような日野の姿だった。 (ドクロエンド)