学校であった怖い話
>七話目(岩下明美)
>A8

なんでも、あの白井は細菌学が専門だったらしい。
この世には、数えきれないほどの細菌が存在している。
そして、まだまだ発見されていないものも、たくさんあるんだ。
そして、新しい細菌は次々と生まれてくる。

こっちがどんなに新しい細菌を発見してもとても追いつかないのさ。
白井が何を研究していたのかまでは知らない。
そこまでは、いくら俺でも調べられなかったよ。

ただ、生命体に及ぼす細菌の影響に執着していたらしい。
……だから。その研究を、あの倉庫で行っていると思うんだ。
そして、あの赤ん坊のような泣き声を発するやつは、新しい生命体……。
絶対に間違いない。
白井が生み出したモンスターなのさ。

だから、俺たちでそいつの写真を撮れば……。
俺たちは一躍、有名人。
どうだ、坂上?
考えただけで、わくわくするだろ。
……さあ、ついたぞ。

科学準備室だ。
今は、誰もいない。
いるわけないよな。
……見ろよ。
あの扉だ。
あの扉の向こうに、新しい生命体がいるのさ。
ちょっと待ってろよ。
今、鍵を開けるからな。

……よし、開いた。
いいか、中に入るぞ。
凄い臭いだから、気をつけておけ。
……電源はどこにあるんだ?
普通、電気のスイッチなんて、ドアのとなりにあるもんだけどな。

おい、坂上。
お前も一緒に捜せ。
1.電源を捜す
2.ほかのことをする


◆最初の選択肢で「5.最後の残り物」を選んでいる場合
1.電源を捜す