学校であった怖い話
>四話目(新堂誠)
>A5

……そうだよな。
いくら何でも、考え過ぎか。
……悪いけど、少し休ませてくれねえか。
何を話そうとしてたんだか、頭が混乱してきちゃってな。

後でまた話せるかもしれないけど、今は勘弁してくれ。
……いや、最後に一つだけ。
もし今夜にでも、清水さんがお前のところに行ったとしたら……だけどさ。
彼女がどんな姿をしていても、怖がらないでやってくれないか?

彼女にとって、きっとそれは、ひどい侮辱だと思うんだ。
妖怪や悪霊なんかとは、いっしょにしないでやってほしい。
今まで死んだ四人ってのは、きっとそれで殺されたんだ。
だからさ。

それからもう一つ……できたら、俺が会いたいって伝えてくれないか。
おかしいだろ?
悪霊かもしれないのに、それでも彼女に会いたいなんてさ。
でも…………頼んだぜ。

俺の話は、ひとまず終わるぜ。
お次は誰だ?


       (五話目に続く)