学校であった怖い話
>七話目(岩下・福沢)
>H14

まず、警察に行こう。
警察に行って、スンバラリア星人のことを話すんだ。

僕は、近くの交番へ急いだ。
「キャーーーーーッ!」
交番へ続く道の人通りは多い。
案の定、叫び声が上がった。
そういえば、僕はまだあの気持ち悪い頭をはめ込んだままだった。
取ってしまおう。

……あれ?
取れない!
と、取れないよ!
い、痛い!
取れるどころか、引っ張るとものすごく痛い。
……そういえば変だ。
最初は生臭くて気味悪かったこの頭も、今は妙になじんでいる。

まるで、僕の頭のように……。
それに、よく考えれば変だ。
風間さんの頭ほどしかなかったものが、どうして僕の頭に入ったんだろう。
サイズが合わないじゃないか!

ひっ!
僕の頭の横を、銃弾が掠めていった。
見ると、誰かが通報したのか警官が僕に向かって銃を構えている。
「6KJMKJM!!」
こ、言葉がうまくしゃべれない!

「OKJKVKOKJK!!!」
あせればあせるほど、僕の口から出るのは、スンバラリア星人がしゃべっていたあの奇妙な言葉……。
僕は、スンバラリア星人になってしまったのか!?
警官が、また銃を撃ってきた。

僕は、逃げた。
どこへ?
……学校へ。
仲間のいる学校に向かって僕は走った。
……これは、夢だ。
そうだ、夢に違いない。
これは、悪夢なんだ!

頼む!
夢なら覚めてくれ……………………!


       (新聞部エンド)