学校であった怖い話
>隠しシナリオ2(田口真由美)
>Q3

えーい、塾、さぼっちゃお。
せっかく坂上先輩に呼ばれてんだもんね。
これを逃す手はないわ。
つき合ってくれっていわれたら、……どうしよっかな、えへへ。
実は、もうすぐ約束の時間なの。
部室で約束してるんだよね。
そろそろ、行こっかな。

……でもさ、この学校って何か暗いよね。
変な雰囲気があるんだよ。
まあ、学校が大きいからね。
これだけ大きいと、普通の学校と違うのかな?
でもさ、入ってから知ったんだけれど、この学校ってよく事故があるんだよ。

事故っていっても、普通の事故じゃないんだよ。
怪奇現象……怖いんだよお。
常識じゃ考えられない恐ろしいことがいろいろと起こるの。
……あ、ついた。

もう、坂上先輩来てるかしら。
「失礼しまーーーす」
あ、坂上先輩、もう来てる。
さすがだわ。

「やあ、田口君。わざわざ呼び出したりして悪かったね。まあ、座ってよ」
「……あ、はい。失礼します」
座ったはいいけれど、ドキドキしちゃうわ。
話って、いったいなんだろ?
坂上先輩私のこと見て笑ってる。
私のこと、好きなのかな。
うふふ……。

「実はね、もうすぐ第二体育館が完成するのは知ってるだろ?」
それぐらい知ってるわ。
運動部の連中は、すごく楽しみにしてるもの。
あれが目当てでこの学校に入ってきた人もいるってくらいだもの。

「……実はね。それを記念して、学校の七不思議の特集をしたいんだよ」
「え? 学校の七不思議ですか?」
坂上先輩、何を言い出すのかと思ったら、いきなり学校の七不思議だって。

それって、どの学校にもある話だよね。
私の中学にもあったもん。
私の中学ではね、ファの音だけならないピアノの話と、理科室の踊るがい骨。
それから、絶対になくならない水たまりと、トイレの花子さん。

えーと、あとは、なんだっけかな?
えーと……。
「それでね、田口さん。あの第二体育館ができる前、あそこには何があったか知ってるかな?」

……うーん、聞いたことあるわ。
確か、あそこにあったのは……。
1.桜の木
2.旧校舎
3.花壇