晦−つきこもり
>二話目(山崎哲夫)
>Q11

「それがいいわね。葉子ちゃん、顔色悪いから。ちょっと、横になった方がいいんじゃないの?」
「ちぇっ、ちぇっ、ちぇっ!!
つまんねぇーの、つまんねぇーの、つまんねぇーの!!」

「おだまり!あんたには、後でたっぷり私が話してあげるよ!」
「えーっ、かあちゃんがぁーー?
もういいよ、母ちゃんの顔の方が、よっぽど怖いから……」
「こらっ! 待ちなっ!!
良夫っ」

「わーーーーっ」
……ああ、全く騒々しい。
どうして、こんなに大っ嫌いな良夫のことを心配したのかしら。
私ったら、どうかしてるわ。

ま、いいか。
今日は、疲れちゃったし、もうゆっくり寝よう……。
泰明さんの話は聞けたし、今日はもう満足だわ。
お休みなさい。


すべては闇の中に…
              終