晦−つきこもり
>四話目(真田泰明)
>B12

僕は廊下に戻ることにする。
嫌な予感がしたんだ。
(あれは死臭だ………)
確信があったわけじゃあない。
ただ、そう直感したんだ。
(とにかくここを出なくては………)
廊下に出ると、悲鳴が轟いた。
悲鳴は僕の体を引き裂く。
意識が段々遠のいてくる。

彼は次の日、死体で発見された。
この話は彼のポケットに入っていたテレコの内容を整理したものだ。
その後、スタジオを調べられたが、あの悲鳴のテープはなかった。
いったい、この事件は何だったんだろうか。

まあ、俺の話はこれで終わりだ。
じゃあ、次の人の番だな。


       (五話目に続く)