晦−つきこもり
>四話目(前田和子)
>AE5

しょうがないわ。
哲夫おじさんの名を口走った時から、運命は決まっていたのよ。
「わかりました。哲夫おじさん、どういう体操をしたらいいですか?」

「そうだなあ、まずは、関節の運動だ。ほら、こうやるんだよ」
哲夫おじさんは、体を動かし始めた。
私もマネをする。
おいっちに、おいっちに……。
「ギャハハ! 葉子ネエ、
何やってんだよ!!」

う、良夫に笑われた。
ひどいっ。
嫌っ、泰明さんまで笑ってる。
「哲夫おじさん、もう行きましょう!」
私は急いで立ち上がった。
さあ、どこに行こう?
1.屋根の上
2.縁の下