晦−つきこもり
>四話目(山崎哲夫)
>D12

山も海も嫌だというんだね。
……うーむ。
さすが葉子ちゃんだ。
葉子ちゃんの心の中でも、自分と同じ、冒険家としての熱い魂が燃えているんだな。
よしっ!
決めたぞ!

次のゴールデンウィークは、砂嵐の夜にだけ姿を現すという巨大な迷宮と、その最下層に眠る秘宝を探し求める旅に出るぞ!!
……あれは、どこの国の砂漠だったかな?
おっと、葉子ちゃん。
ちゃんとパスポートの準備をしておくんだぞ。
いやぁ、楽しみだなぁ。

そうだなぁ……。
自分とお揃いのタンクトップをプレゼントしような。
葉子ちゃんにも、きっと似合うぞ。
おしっ! 次の冒険の予定もたったことだし。
これで、自分の話は終わりだ。
次に行ってくれ。


       (五話目に続く)