晦−つきこもり
>六話目(前田良夫)
>2B3

そんなに、俺の話って面白くないかよ!
もういいよ!
良夫は立ち上がって、出て行ってしまった。
ちょっと、かわいそうなことをしたかしら……。
でも、もう夜も遅いし。
何だか、眠くなっちゃったんだもの。

怖い話なんて、ちょっとした暇つぶしじゃない。
チャンスがあれば、泰明さんに抱きつけるかもしれないと思って、つき合っただけだもの。
明日も早いことだし、寝ましょうっと。


すべては闇の中に…
              終