ZABADAK > Wonderful Life > 8. Wonderful Life


僕一人 ここにおいて
あなたは いなくなったよ
別れの言葉 言わないままで
空よりも 届かない
時のその 向こう側で
僕を今でも 見つめているね

風になって 僕に触れる
雨になって 僕を濡らす
うたに溶けて 僕をふるわす
いつでも 近くに いるように
すべてのものに あなたがいる
あなたを見る どんな時も
あなたを感じ あなたを想う
この手に 抱いてた時よりも

言葉でも体でも
埋めること 出来なかった
隙間がまるで消えたね 今は

いつか過ごした あなたの好きな
あの街角 僕は歩く
あなたは夏の ドレスのままで
何にも 言わずに ほほえむよ
僕は何でも 知ったような
気がするんだ だってあなたが
世界の全てに はいりこんで
そこから 教える 生きるわけを

木蓮の白 桜の庭
蝶の飛ぶ朝 木陰の道
オニユリの夏
あなたが好きな 花が咲いては
また散って
夕立の空 重たい月
とんぼの空 枯れ葉の音
霜が降りた日 椿のみち
春へと 季節は また還る

できるなら もう一度だけ
この手に 抱きしめたい