学校であった怖い話
>一話目(風間望)
>A1

僕は風間望。
三年だ。
今度、校内新聞で学校の七不思議の特集をするということだけれど、僕はあまり感心しないね。

この話を続けるのであれば、君がそれなりの覚悟をしなければならないということだ。
だって、そうだろ?
霊は、神聖なものなんだ。
遊び半分で手を出すと、痛い目を見るものだよ。

君は、感じないかい?
この部屋に渦巻く、異常な空気をさ?
僕は、感じるよ。
さっきから体中に寒気がして仕方ないんだ。
こういう邪悪な気が集まるところには、どこからともなく浮遊霊が集まってくるのさ。

そして、じっと僕たちのことを見張っている。
僕たちの一瞬の気の緩みを待っているんだよ。
どうして待っているのかって?
僕たちを恐怖の世界に引きずり込むためさ。
悪霊には、人間の恐怖が最高のメインディッシュだからね。

だから、気を抜いちゃいけない。
一瞬たりともだ。
少しでも気を抜けば、君はここに集まった邪悪な亡者たちの餌食になる。

君が考えているほど、この企画は甘くないんだよ。
話が進めば進むほど、何が起きるかわからないんだ。
このまま進めていけば、きっと恐ろしいことが起きる。
君の身にだ。

どうだい。
それでも、この話を続ける勇気があるかい?
1.続ける
2.もうやめる