学校であった怖い話
>二話目(荒井昭二)
>I4

桜井先生は、とっさに受話器を取りました。
とりあえず、調べに行く前に誰かに電話をしようと思ったのです。
ほかの先生に連絡をしておけば、何かあっても、うまく対処してくれるに違いない。
……しかし、どういうわけか電話は通じませんでした。
通話音さえならないのです。

「……変だな。故障していたかな?」
桜井先生は何度か電話をたたいたり揺すったりしてみましたが、受話器は無音のままでした。
電話線を目で追ってみても、異常はありません。
「……しょうがないな」
1.旧校舎に向かう
2.このままじっと様子を見る