学校であった怖い話
>二話目(岩下明美)
>A9
そうね。
そうしなきゃいけないわ。
だってあなたは優しい人だもの。
自分でそういったものね。
困っている女の子は助けてあげなきゃ。
もし、そうしてなかったら……。
私、あんたを殺したかもね。
あら、ごめんなさい。
驚かないで。
だって私、うそつきが大嫌いなんだもの。
自分のことを優しいっていったら、そういう行動をとってもらわないと。
いいわね。
これからも、嘘はつかないで。
私は、嘘つきが大嫌い。
嘘をつく人は、殺してやりたくなるの。
わかったわね。
あんたは、彼女を助けた。
「大丈夫かい? 僕が、おぶってあげるよ」
あんたは、彼女を優しく抱き起こすと、背負ってあげたの。
彼女は言ったわ。
「……ありがとう。……私のこと、放さないでね」
あんたは、優しいもの。
なんて答えたか、わかるでしょ?
1.いいよ
2.嫌だ